2022年上半期やらかし集
ここ半年ほどあまりにも忙しすぎて、更新ほとんどできないまま今年も下半期に突入してしまいました。
大会ごとに記事を挙げたいところではあるのですが、時間が無いので自戒を込めて上半期のやらかし集を残しておこうかなと。
その1
1月の県王将から。
1日目の本戦最終局で、勝てばベスト8確定で翌週の2日目に残れます。
負けても敗者復活があるとはいえ、2~3局追加になるので体力的にもここで決めてしまいたいところ。
こちらの玉は相当詰みが無さそうで、しかもつぎに☗3一銀不成とされても☖同銀☗同金の形がまだ詰まないため、駒を渡さない2手すきか、必至をかければ勝ちと思っていました。
本譜はここから☖4九竜☗同銀☖2九飛☗同玉☖3七角成と強攻。
☖1七桂の筋があるので相当受けにくいと思っていて、実戦も☗2八飛に☖1七桂から時間はかかったものの勝利したのですが・・・
帰宅して検討したら、なんと上の図で居飛車玉に詰みがある・・・!!
形成不明の切り合いならまだしも、こういう優勢な局面で自玉の危険度を正確に測れないのはダメですね。
ちなみに詰手順は皆さん考えてみてください。
その2
その1の翌週。
ベスト8からのトーナメントで、あと3つ勝てば六県大会の代表に内定します。
初戦は前回大会優勝のN氏と。
毎度毎度四間飛車vs居飛車穴熊なのも芸がないので、急戦策に出たら思いのほか刺さって下図に。
勝ちまであと一歩という局面ですが・・・
ここで前々からの狙い筋だった☖4四角を決行。駒の入手+相手玉の稼働半径狭めて感触のいい手と思っていました。
ところが・・・
ここから☗4三成銀!☖同玉☗4五香!!!
マージか。
対局中は一気に奈落の底に突き落とされた衝撃を受け、淡白な差し手を続けてしまい負け。
ただ、この局面もあとから検討したら☖4八歩でまだ残していることが判明。
(4筋の駒柱って珍しいな)
局面だけ切り取って、冷静な目で自玉の危険度を判断すれば発見は容易なはずで、見落としで動揺してしまったのが悔やまれます。
その3
3月の有段者選手権から。
この大会も優勝すれば六県大会の代表が内定する重要な大会。
1日目の予選は乗り越えたのですが、2日目初戦(準々決勝)はまたしても前述のN氏と。
県内で昔から自分にとってはよくある事象なのですが、予選リーグの初戦とか、トーナメントの初戦とか、抽選した一発目で同じ人と当たり続けるってことが年単位であって、今年はそれが県内強豪のN氏なのかとちょっとげんなり。
(ちなみに、別の大会でも予選リーグ初戦でかち合ったはず)
お互い勝ち上がって上の方で当たるなら別に気にしないのですが。
さて、今回も対四間飛車に急戦策。
一応、その2とは別の作戦です。
中盤の早い段階でちょっと失敗したのを自覚しながら進んだ下図。
☖同銀☗8六角☖8七歩☗同金☖同銀成☗同玉が相場かと思いきや・・・
☖8七角!!☗同金☖同歩成☗同玉☖8六歩☗同角☖同銀☗同玉☖8八角☗9八香☖9九角成☗8七銀と進んで下図。
☖8七角のブチ込みを完全にうっかりしてました。
対局中は自陣の三段目よりも下を制圧されてて全然ダメだと思い、このあと暴発気味に攻めたのですが、見切られて負け。
ところが・・・
またまた帰宅後の検討の結果、我が家のソフト先生は上の図は先手ちょっといいとおっしゃるんですよ!
冷静に見れば、後手側は働きの強い駒があんまりないのと、歩切れで不安要素はそこそこありますね。
自分の実力では勝ち切れるほどの良さではないと思いますが、実戦は敗勢くらいの勢いで悲観していたので、その2に共通ですがうっかりしたからといって気持ちを切らさずに指すのはホントに大事ですね。
その4
4月のアマ竜王戦の県予選から。
ベスト16だったかな。
お相手はT氏。ここ最近振り飛車→居飛車のコンバートに成功し、昨年県タイトルを獲得した(というか、記事にしてないけど決勝で私がやらかした。ほんと何回やらかすんだ)実力者。
相掛りからT氏の先攻を受ける展開になり下図。
相手玉にあんまり迫れておらず、少し苦しいのかなと思っていました。
ただ、受けに回る中で☖5五角を実現させればチャンスは来そう。
その意味では、異筋ですが、ここで☖4五銀はありましたね。歩で金をとられる感触があまりにもよくなくあんまり考えなかったのですが、戦場から自然と玉が離れていきそうなのと、近い将来☖5五角が実現しそうなので。
本譜は☖同桂☗同桂成☖同金☗2五桂から少し進んで下図。
ここで☖2五桂で受け止められる、がさっきの局面での読み筋だったのですが、☗2四銀!!ですべてが水の泡に。
☖同玉には☗1五角がありますね。
最初の☗3三歩のところではまだ持ち時間があったので、もっと腰落として考えるべきでした。
あと、受け切りか否かの判断は勝敗に直結する判断なので、その意味でもより慎重になるべきでしたね。
というわけで、今年上半期で印象に残っている場面を振り返ってきました。
(当然、ほかにもやらかしは多々ある)
これが厄落としになって下半期はもう少しマシな将棋が指せればと切に願うばかりです。