ねいぴあの雑記帳

ドミニオンとか将棋とかミステリとか脈絡のない雑記帳

県有段者選手権

Twitter上ですでにご報告の通りですが、表題の大会にて優勝し、東北6県大会の代表に選ばれました。

進学先の県では代表経験はありますが、地元での代表はこれが初めてなのと、ここ最近冴えない将棋ばっかり指していて腐っていたため素直に嬉しいです。また、お祝いのリプライを頂いた方々、ありがとうございます。励みになります。

 

 

せっかくなので振り返りをば。

この大会は2週にわたって行われ、1週目で勝ちあがった7人+前年優勝者の計8人で2週目が行われます。1週目の予選会から県代表クラスと連戦でなんとか代表を獲得して臨んだ2週目は、準々決勝からの一発トーナメントです。

 

・準々決勝 対W氏

 

お相手はつい最近こちらに戻ってきたW氏。ここ4,5年は関東に転勤していたため、進学で地元を離れていた自分とはあまり接点がなかったのですが、少し前の大会で対戦しボコボコにされたため、正直あまり当たりたくないな、と思った方。とはいえ、2週目に進出した選手皆、県代表もしくはそれに準ずる実力を持っているメンバーなので誰と当たってもきついアタリにはなるのですが・・・

 

この大会にでるに当たって、相矢倉・正調角換わりはいろいろと準備してきたのですが、先手W氏の初手は☗2六歩。相掛りや横歩取り、一手損角換わりはほとんどやらないので、この初手を見て1分ほど固まる。というか、先手に初手で飛車先突かれてフリーズするって、どんだけ準備不足なんですかね・・・

上記3つの戦型に自信がなかったので、仕方なくたまに使う菊水矢倉を選択。お互いに組み合って下図。(※先後反転してます)

 

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本譜はここで☖5五歩とつっかけましたが、これは疑問手。☖8四歩とじっと突くか、☖8二角とあたりを避ける、☖2一玉と玉形を安定させるのどれかを選ぶべきだったように思います。

☖5五歩以下、☗同歩☖同飛(☖同銀は☗3五歩で悪い。誤算その1)☗6五歩☖7三角☗6六銀☖5一飛☗4六歩☖同歩☗同角☖同角☗同銀と進み下図。

 

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ここで☖5九飛成とできないのが誤算その2。☗8六角の王手飛車で終了です。では☖1九角☗4八飛☖4七歩はというと、以下☗同飛☖5八飛成☗5七飛がぴったりでこれも駄目。仕方ないので☖4五歩☗5七銀右☖1九角☗4八飛☖7三角成としましたが、☗3七角が成立するのが誤算その3。

 

☖同馬☗同桂☖3五歩でなんとかなるのでは、と対局中は思っていましたが、☗5六銀☖5九角☗4七飛☖4六歩に☗5七飛が逆先になるのが痛く、☖4八角成☗5二歩☖同飛☗4五歩☖5三銀☗3五歩☖3六歩☗6一角(下図)と進むと、35と45の2つの位が急所を抑えていて、絶望的な局面になってしまいました。

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☖5五歩以下のW氏の組み立てが上手すぎましたね。こちらの仕掛け周辺の読みの雑さもひどかったですが、こちらの手に乗って駒を自然に働かせるW氏の指し手は参考になります。ちなみに、最後の☗6一角も大事なところで、飛車を逃げてバッサリ☗4三角成としてしまうのがこの囲いの急所。

このあとはW氏が明快な一手勝ちコースの手を逃し、終盤でさらに一失あったため逆転勝ち。

 勝ちはしたものの、やはり読みの雑さが目立つ一局でした。

ちなみにこの戦型、後手が苦労して4五の位をとったわりにはあまり上手くいかないな、というのが指してみた感想です。桂頭に潜在的な弱点を抱える菊水矢倉よりかは、銀冠の方がいいのでしょうかね?

 

・準決勝

 

準決勝は前回優勝者のH氏。この将棋は氏得意の急戦矢倉を迎え撃ち、相手の序盤の趣向を咎めて押し切り勝ち。序盤で終わったようなものなので局面は省略。

 

・決勝

 

決勝戦はY氏。1週目の予選会では負かされて敗者復活に回るハメになったのでリベンジしたいところ。

 

将棋はY氏の先手中飛車に一直線穴熊から相穴熊。

朝日杯決勝の羽生ー渡辺に近い感じの進行です。

 

互いにがっぷり組み合った図(先後反転しています)はお互いどう指すか難しい所。最悪こちらは後手番なので千日手でもいいのですが。

 

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ここから☖5二飛☗5六飛☖8二飛☗5八飛☖8四角と進み下図。

 

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とりあえずすぐのこちらからの仕掛けは見えないので千日手含みで手を渡します。上の図で相手の指し手がわからなかった(仮に☗2六歩からの繰り替えは☖7三桂が間に合いそう)のですが、ここで☗4八銀が一度上がった銀だけに盲点でした。

 

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こちらが何もしないと4七~5六の繰り替えがあり、その形を許すとまずそうなので☖6五歩☗5六飛☖6二飛と牽制。しかし、☗8六歩と突かれて戦いにされると、4八の銀が角のラインから3九の金をブロックしていてあまり自信のある戦いではありません。☗8六歩以下は、☖6六歩☗同歩☖8六歩☗同角☖6六角と進展。

 

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長くなりますが、☖6二飛としたときの読みの本線はここから、

 ☗6三歩☖同飛☗6四歩☖8三飛☗6六飛☖8六飛☗6三歩成☖8九飛成☗5二と☖7七角☗6一飛成☖9九角成☗4一と☖5五馬。

 

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一枚はがされますが、先手は歩切れ+桂香がダイレクトに拾えないので、やや良し。という読みをしていましたが、感想戦で観戦者からこの図から☗5八角を指摘されて愕然。

 

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4三の金取りを受けないといけませんが、次の7四角成が歩切れを解消しつつ自陣に効いているため、逆にこう進むとこちらが悪いですね。読みが足りないのか、☖6二飛として大丈夫という大局観が悪いのか。なんにしろ、こういうところが実力不足なんですよね。精進しなければ。。。

 

本譜は☖6六角の局面からこうは進まず、☗7七桂☖4八角成☗同金上☖6七飛成と進展し、事なきを得ました。このあと互いにミスをし合ったのですが、お相手のY氏のミスの度合いが大きく、一手勝ち。

 

 

というわけで、なんとか優勝しましたが、次のステージの東北六県大会では今大会のような読みの精度では致命傷になる可能性があるため、大会までに鍛錬して備えようと思います。

 

 では、今回の記事はこの辺で。

 

 

 

 

 

goko ログ解析

先日、Twitter上にて三月さんからこんな情報が。

 

 

ということで、解析結果を記事に起こしてみます。

(モハリモさん↓の二番煎じだとかいう声は聞こえない)

ドミニオンログ解析 - ドミニオノミクス

 

まずは獲得率から(Gain%)

 

獲得率TOP5

 

  1. 肉屋(94%)
  2. 蝋燭職人(90.2%)
  3. 総督(89.5%)
  4. 坑道(87.5%)
  5. ならず者(87.1%)

 

獲得率ワースト5

 

  1. 埋蔵金(2.7%)
  2. 禁制品(5.4%)
  3. 変成(6.5%)
  4. 冒険者(10.3%)
  5. 賢者の石(10.8%)

 

獲得率トップは肉屋。わかる。サプライいたら大体とってる。

2位の蝋燭職人は意外でした。確かに使い勝手は良いのですが、購入枚数平均が3.4枚って、買いすぎではないですかねぇ。

総督、ならず者のパワーカードはわかるとして、4位の坑道もちょっと意外。リアクション効果に期待して買うのはもちろんですが、終盤で5金すら出ないときに買ってるのかな?

ちなみに、坑道の購入平均は3.1枚でした。これも多い気がするのですがどうなんでしょう。

 

獲得率ワーストの方は、まぁ妥当でしょうか。冒険者10回に1回はサプライにいたら購入している、という点がやや驚いたぐらいでしょうか。

続きを読む

ゴコスト第10シリーズ挑戦録

FERRYさん主宰のイベント、ゴコストに参加して参りましたので結果報告。
 
ゴコストの詳細は以下を参照願います。
 
対戦相手は第9シリーズでチャンピオンの座に返り咲いたヒロタシさん。
ドミニオンの日々の中の人です。
 
実はヒロタシさんとはゴコスト立ち上げ初期の第一シリーズで対戦した過去が。
前回はこちらに幸いしてチャンピオン奪取となったのですが、果たして今回はどうか。
 
 
1戦目。ログはこちら↓
 

Dominion Online Log Prettifier

 
サプライ(屋敷ー属州場、先手)
ブドウ園、愚者の黄金、薬草商、大広間、詐欺師、
使い魔、労働者の村、地図職人、不正利得、農地
 
先手番スタート。強力な廃棄手段がないので不正利得ゲーム。一応、スタート時に他のルートも考えてみましたが。
 
その1.使い魔
ポーションも使い魔もそれ自体は生産性がほとんどないので、呪いを巻き終わった後の勝利点レースで金量不足に陥る未来が見える。そもそも、ポーション、使い魔、使い魔(呪いをまくなら2枚は入れたい)の3手は非常に無駄。却下。
 
その2.ブドウ園
鉄工所などのアクション獲得装置がないので相当厳しい。将来的にポーション手札にこないターンは緑と紫で何もできずターンエンドとなる展開しか考えられない。流石に無理。
 
その3.愚者金
妨害がもしもなければ薬草商と地図職人を絡めて、とか考えるけど、この場で愚者金は呪い10枚総受けに近い事になりそうなので無謀と思いやめる。さすがにばら撒きアタックには愚者金ルートは厳しい。
 
ということで素直に不正利得を買い漁ることに。ただ、初手で悩んだのは詐欺師を入れるかどうか。後半、呪いを銅貨に変える利敵行為につながりそうなので、丸く銀ー銀スタートにしたが、これ、銀ー詐欺師から入るべきなのですかね?
書いてて思いましたが、終盤は相手の公領や大広間などに当てる可能性もあるので入れるのが正解?
 
で、ヒロタシさんは2-5で薬草商ー不正利得。シャッフル後に呪いが捨て札に入る2-5の方でよかった・・・と対戦中は思っていたのですが・・・
 
3ターン目4金銀貨購入、ヒロタシさん不正利得購入。
4ターン目4金。。。マジデスカ。。。仕方ないのでクリティカルヒットを期待して詐欺師購入。
以下は不正利得にはあまりタッチせず(こちらも買うと3山早める恐れがあるので)、農地購入→呪いを変換を目指すプレイに。何度か行えましたが、特に終盤は呪いを屋敷に変換することで4点行動なのでなかなか強い動きだと思います。
 
さて、以下は淡々と不正利得や勝利点を購入していくゲームとなりましたが、今見返すと、詐欺師でヒットした金貨を農地に変えてますね、自分。プレイ中は次のデッキの回りで金量落とす為に農地にしましたが、どうだったんでしょうかね。銅貨で膨れたデッキなら、この周回で金貨を落としたことに満足して金貨→金貨なのですかね。
 
最後、ヒロタシさんのハンド次第で勝ちか引き分けの目があるところまで追いすがったのですが、薬草商を引かれていて、きっちり4金2buyで屋敷を枯らされて1点差で負け。
 
正直、2週目4-4の時点で「これ無理。」と思っていたのですが、こうして見直してみるとこちらのプレイングにも反省するべき材料は多々ありますね。
あと、詐欺師のいる不正利得場はほとんど経験がないので、どういう動きがベターなのかは考えてみる必要があるかもしれませんね。(そもそも詐欺師自体が運ゲー感あるけれども)
 
2戦目。ログはこちら↓
 
 
サプライ(屋敷ー植民地場、後手)
村、役人、農村、道化師、熟練工、
商船、玉璽、厩舎、拡張、鍛造
 
気を取り直して2戦目。
植民地場ということで鍛造圧縮は必須。理想としては、厩舎か、農村ー熟練工で手札を増やしてから鍛造を打ちたい。ただ、安定を考えると厩舎をまずは目指す感じが丸いかな、というところ。
 
ヒロタシさんも同じ思考か、互いに銀ー銀スタート。
2順目で厩舎と農村を購入、3巡目に鍛造に手が届くかな、と思っていたら。。。
 
またしても4-4
 
対するヒロタシさんは2順目に鍛造が買えているんですがそれは・・・
何この格差。2戦連続で銀ー銀スタートから4-4って・・・
 
どのゲームでも冷静なプレイを目指していますが、正直この時だけはつい吠えました。
 
ただ、どんな絶叫をかましたところで手札の屋敷が銅貨に変わるわけではないので、ここでこのあとの展開を考える。運頼りのプレイになるのは仕方がないとして、やるべきことはなにかというと、まず鍛造圧縮は当然として、圧倒的手数格差がある以上、ヒロタシさんの得たものを拝借するしかない!というわけで道化師!出番だ!
 
結果、道化師が鍛造と白金貨をもたらしてくれましたとさ。まぁ、鍛造はすでに購入した後なので、農村と一緒に植民地になっていただきましたが。
あとは、道中で得た拡張が働いてくれてなんとか勝利。
 
ところで、完全に失念していたのですが、銅貨を全切りすると厩舎が5コストの呪いのようなものになるんですよね。最初完全に失念していたので、2枚目の厩舎は熟練工とか商船の方が良かったのでしょうか?
 
なにはともあれこれで1-1。
 
 
3戦目。ログはこちら↓
 
 
サプライ(屋敷ー属州場、後手)
宰相、見張り、男爵、隊商、海賊船
海の妖婆、護符、海賊船、研究所、寵臣
 
妖婆はいるものの、見張りがいるので問題なし。そして寵臣。寵臣がいて、妖婆もいる以上、見張りは必須。ただ、相方はどうするか。爆速の可能性のある宰相か、序盤で金量がでる男爵か、寵臣の打ち合いになったときに渋く活躍してくれるかもしれない隊商か。
 
ここは迷いましたが、隊商を選択。寵臣のハンデスにささやかながら対抗できるかもしれないのと、見張りの底率を下げたかったのが理由。あと、宰相は2順目でもいいかな、と。男爵は将来屋敷を全部切ったあと邪魔。以上の理由です。
 
このゲームは、先程の2戦と違い、2,3巡目は順調に進んでいます。
ただ、互いに寵臣を入れたあとが・・・寵臣の塊がヒロタシさんの寵臣で流されていく・・・
 
そしてデッキカウントを完全に間違えていて、見張り打ったら寵臣が3枚めくれるという事故(自業自得?)もあり、以下はなすすべなく属州5枚目をとられて事実上ゲームセット。寵臣が流された後の手札に1枚もないのは仕方がないとして、あの見張りさえなかったら、ちょっと形勢悪いながらまだ引き次第といったところだと思われるので、非常に残念です。
 
以前、stef がGoko W杯の試合を実況していたのをちらっと拝見したのですが、しっかりログを追ってデッキ残りを確認していたんですよね。
実機だとそんなことはできない、という意見もありますが、それくらい丁寧なプレイを心がけるべきなのかなと、今回の試合で改めて実感した次第。
 
というわけで、ゴコストは挑戦失敗となりました。過去2回出場したときはどちらも奪取していただけに残念ですが、また次の機会に頑張ります。
 
では、今回はこのあたりで。
 
 
 

Firefoxでのgoko拡張機能導入について

普段楽しく遊ばせてもらっているgokoですが、より快適に遊ぶための拡張機能の導入のお話です。

 

拡張機能がどういうものか、なにができるようになるのか、については偉大な先人たちが解説してくださっているのでこちらからどうぞ。↓

 


Goko版(Dominion Online)を快適にプレイするための拡張機能について - nk377の日記

 


ゆっくりがドミニオンしてないんじゃないかな【拡張機能紹介】 ‐ ニコニコ動画:GINZA

 

 

ここからはFirefoxを使っている人向けのお話です。Chromeを使っている方は、導入方法については上記のnkさんの記事を参照されるとよろしいかと思います。

 

現状、Firefox用の拡張は下記のリンクから導入することができるようです。

 

http://forum.dominionstrategy.com/index.php?topic=9198.msg283465#msg283465

 

http://forum.dominionstrategy.com/index.php?topic=8163.0

 

①の拡張機能が恐らく最新版で、日本語でのチャットやAuto Match機能など、使える機能が多いです。というか、一般的に「gokoの拡張」といえば①を指すようです。

 

②は簡易版とでもいうのでしょうか、やれることは少ないです。

Auto Kick、Kingdom generater、ロビーに表示されるプレイヤーをpro rate順にできる、くらいでしょうか。

 

さて、ではそれぞれの導入方法を書いていきます。

まず①から。

 

①の拡張はxpiファイルなので、そのままfirefoxの文字をクリックしてもダウンロードできないようです。(自分の場合そうでした)そのため、以下の手順でダウンロードするようです。

firefoxの文字を右クリック

リンク先を名前をつけて保存

ブラウザ画面右上のメニュー(漢数字の「三」みたいなかたちしてるやつです)からアドオンを開く

先程保存したものをドラッグする

 

これで完了です。

(筆者のPC関連のスキルが致命的に低いため、説明が分かりにくかったら申し訳ありません。)

 

あとはgokoのHome画面のUser Settingsから設定を色々と変えることができます。

 

ただ、自分の場合、この拡張機能を導入したとたん、アイコン画像をクリックしてもrateや勝敗数が表示されないという事態になっていしまいました。

これはなんなんでしょうね。自分のPCだけに起こった不具合なのか、拡張を導入するとおこる不具合なのか。

 

ただ、Auto Match機能を使えば大して不便を感じることはありませんが。

 

次は②について。

 

こちらの拡張はGreasemonkeyというアドオンを導入してからインストールをお願いします。

インストール後は、

右上のサルの絵(Greasemonkeyの設定ボタン)

ユーザースクリプトの管理

Dominion Online Live Log Viewer 15 の設定から、実行するページにgokoのアドレスをコピペ

 

これで拡張機能が使えるようになります。とはいっても、最初にお伝えした通り、日本語チャットができないなど、機能は限られていますが。

 

本記事は、PC音痴のねいぴあがなかなか拡張機能をインストールできずに悪戦苦闘していたところに、三月さんがTwitter上で拡張の導入方法を教えてくださったのを受けて、

Firefoxでの拡張導入方法がなんでどこにも載ってないんや!おかげで三月さんに手間をかけさせたやないか!もうこんな申し訳ない思いをするのは俺一人で十分だ!」

というよくわからない動機で勢いで作成したものです。

三月さん、その節は本当にお世話になりました。

 

では、今日はこのあたりで。




GC戦振り返りその2

遅くなりましたがGC戦振り返りの続きです。

その1はこちら↓

GC戦振り返りその1 - ねいぴあの雑記帳

 

 

1-1で迎えた3局目。優勝はソルコフ(対戦相手の勝ち数合計)の関係上かなり厳しいですが、3-1で終えると入賞圏内なので頑張りたいところ。

 

お相手はK氏。手厚い棋風で、攻防にバランスの取れた将棋を指す厄介な相手。まぁ、県代表が勢ぞろいしたこの大会で厄介も何もないのですが。

 

3回戦は知識量の差で勝ったようなものなので手短に。

 

この将棋は本大会唯一の後手番。米長流急戦矢倉を指そうとしたら拒否られて同形矢倉に。

 

※下図は先後反転されています。

 

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この図は後手良しが自分の中での結論。4五に落ちている桂馬の質駒が大きいと思っています。

以下、☗7四歩☖6六銀☗7三歩成☖8一飛と進み、終盤手順前後して焦ったもののきわどく残していて勝ち。

 

同形矢倉はこの前の研究会の指定局面だったので、気が向いたらですがそのうち思っていることを書くかもしれません。

 

これで2-1。次局の最終戦で勝てば2位確定。負ければ何もなし。

 

最終戦のお相手は、前回この大会での優勝者のH氏。攻撃型の棋風で、油断していると強烈な攻めが飛んでくるので、氏との対局中はいつも戦々恐々としながら指しています。

 

H氏独特の序盤で、いきなり仕掛けられた下図。

 

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あまりに素直に対応しすぎると作戦負けとなるのは過去に似た局面を経験しているので織り込み済み。というわけで、数手進んだ下図から突っ張りに行きます。

 

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上図から☗6五歩☖3三銀☗6六銀左☖8二角☗5六銀☖4四銀左☗5八飛☖3三桂☗5五歩☖4二玉☗4六歩と進んで下図。

 

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長手順進めて恐縮ですが、ここまで進めば後手の狙いの速攻を止めることができており、先手大作戦勝ちでしょう。途中、☖3三銀の所で☖5四銀も見えますが、☗6六銀から☗5五歩と進めると以下の図に進むため先手良し。

 

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さて、作戦勝ちに気を良くしたのはいいのですが、こういう温泉気分の時が一番危ない。そのことはこれまで何度も痛い思いをするたびに反省しているのですが、今回もやらかしました。☗4六歩を突いた局面から少し進んで下図。

 

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一歩交換するくらいかな、と思っていたのですが……以下☗同歩☖同銀☗6五歩に☖5五銀右!!

 

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数が足りているだけに完全に盲点になっていました。こんなことになるなら、1筋の2手を☗7九玉と☗7七角に替えていれば……

後手玉の陣形的に、端から攻めれば終了だと軽い気持ちで指したのがいけません。

 

上図から、☗同銀☖同銀☗同銀に☖47銀と打たれると先手陣は壊滅です。

 

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以下は☗5七飛に☖5五角☗同角☖5六歩で、どう応じても潰れます。

後手玉が固すぎて、駒の損得が関係ない将棋になっているんですね。

 

ただ、本譜はどうもH氏に錯覚があったようでこうは進まず、☖5五銀右以下は☗同銀☖同銀☗同銀☖同角☗同飛(ここ☗同角は☖4四銀)☖同飛☗同角☖2八飛☗4七角と進展。

 

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これならまだ戦える形勢に。このあとは終盤でお互い間違え過ぎましたが、最後に詰みを逃してもらい、ヨレヨレになりながらも勝ち。

 

勝ちは勝ちですが、序盤の楽観や、終盤の間違いっぷりは課題点ですね。一年の最後の大会での対局に、ある意味自分らしい将棋が指せた一局でした。

 

 

というわけでトータル3-1。全体の展開は、二回戦で当たったI氏が三回戦も勝ち三連勝。最終戦で負けて3-1で三者が並びましたが、ソルコフで1点I氏を下回ったため、自分は準優勝となりました。直接対決で負けているので順当。

 

思い返せば、今年は準優勝がこの大会含めて4つと、勝負弱さを拭えない一年でした。来年はもう少しいい成績を残せればと思っています。

 

 

それでは皆様良いお年を。来年もよろしくお願いします。

 

 

 

Goko 1day トーナメントに参加しました。

nkさん主催の突発的な大会に参加させて頂いたのでご報告。

大会の詳細はコチラを参照してください。


初戦の相手はYOSHIBALLさん。

gokoの野良試合では何度か対戦したことがあり、確か少しこちらが負け越している感じ。

一戦目。
ログは↓

建て直しはありますが、それよりも医者圧縮からの街道連打祝祭連打のルートが見えます。というか、そっちのほうが強そう。

こちらは初手四金で医者一金過払いスタート。めくれたのは銅貨。2ターン目は銅貨二枚屋敷三枚で灯台を購入。
対するYOSHIBALLさんは灯台ー医者二金過払いスタート。ただ、めくれたのは銅貨と灯台で藪医者疑惑。

こちら3ターン目は手札に銅貨四枚と医者。デッキ残りは屋敷三枚、銅貨二枚、灯台。これは屋敷三枚廃棄もあるとワクワクしながら医者を打つもめくれた屋敷は一枚。まあこんなものか……?と思っていたら。
YOSHIBALLさんの3、4ターン目の医者が全力で働きます。屋敷三枚廃棄、銅貨三枚廃棄。これを見て思いました。「このゲーム無理じゃね?」
というわけで一縷の望みをかけて建て直しにシフトしましたが、5ターン目に医者打っていれば結果的にこちらも屋敷二枚廃棄出来たので後追いするべきだったのか。
あとは互いに淡々とやりたいことをやる進行。多分勝てないと思いながらプレイングしていきましたが、案の定最後に街道と祝祭連打を起爆されゲームセット。

ちなみに、最後のターンこちらは何も購入していませんが、これはクリックミス。マウスが滑りました。まあ、公領買ってても同点手番差で負けなので。

あと、何故かこのゲームはパソコンの反応が異常に遅く、YOSHIBALLさんにはご迷惑おかけしました。申し訳ありませんでした。



2戦目。
ログは↓

互いによろず屋ステロ。
3ターン目に素で六金出て金貨が買えていいスタートが切れたと思ったのですが、その後の7金連打は目眩が。
YOSHIBALLさんのよろず屋はいい具合に回っていて、属州枚数先行されてそのまま負け。


いいとこなく連敗で、敗者復活にまわることになりました。


敗者復活初戦はエンジさん。いつも動画楽しく拝見させてもらっていますが、対戦は初めて。

まずは一戦目。ログはこちら。↓

エンジさんは仮面ステロ。こちらは2-5だったので、灯台ー書庫スタートから引き切って盗賊、収税吏でロックに近い動きを目指す感じに。ただ、その動きするなら五金は盗賊から入る方が良かったのかどうか。

あとは互いに我が道を行く感じに進みますが、エンジさんの購入した盗賊はナルホドと思いました。廃棄されたカードを拾えますからね。現にこちらの盗賊で廃棄した金貨をすぐに拾ってきてますし。ここら辺が盗賊と破壊工作員の違いといったところか。

こちらのデッキを構築を横目に、エンジさんは5ターン連続で属州を購入していきます。正直かなり厳しいと思いましたが、息切れすることに賭けて、こちらは貴族を追加していきます。あわよくば公領破壊して点数を落として…と思ってましたが、こちらの打つ盗賊は収税吏で廃棄した銀貨を拾うなど、あんまり刺さらず。収税吏は銅貨廃棄に専念するべきでした。というか、収税吏は必要だったのか…?

ゲームは長引き、最後あわよくばというところまで迫りましたが、素で10金出されて終了。
ここまで通して三連敗と苦しい戦いです。




あとのなくなった2戦目。ログはこちら。↓

肉屋ステロは見えるも、寵臣、傭兵のハンデスある場で戦えるかはわからず。というか、初手どうすればいいか(上記みっつのどれメインでゲームメイクするか)わからなかった。先手だったので、肉屋ステロと傭兵を睨みつつ、相手のキーカード落とすことを期待して神託スタート。どういう戦いになってもある程度は役立つかな、と思いましたが、逆に言えば中途半端な手で終わる可能性もあり、よくも悪くも自分らしい初手かなと思います。
対してエンジさんは浮浪児ー浮浪児スタート。傭兵プレイを表明。
ここで寵臣メインでいくことを決断。傭兵のハンデス喰らっても、寵臣なら対して問題ないですからね。三ターン目に祭壇が買えたのも好材料です。

エンジさんも寵臣を集めに来ましたが、寵臣を6-4で多く集めることができ、肉屋も二枚いれ、15ターン目に空廃棄込みで属州を一気に三枚消して勝ち。
銅貨を属州にできる肉屋マジ強い。


これでこの大会初白星。勢いに乗って次も勝ちたいところですが…!?


三戦目。ログはこちら。↓

一目、総督ゲーに見えます。
初手オアシスー共謀者と買いましたが、なんとここでダブルボトム。しかしエンジさんも村落ー商船スタートで商船底。運の悪さはいい勝負か(笑)

この一戦は構築に難ありだった気がします。以前、野良試合で総督ゲーに狩猟団を刺した相手にボコボコにされた記憶があり、今回それを思い出して途中から狩猟団を買っていますが、正直この場は微妙でしたかね。素直に総督集めていれば良かった気がします。

案の定、総督枚数差でパワーゲームに負けて敗退。

0-2、1-2で終了という、実力通りの結果でした。

大会の方は三月さんが優勝でした。おめでとうございます。



残念な結果でしたが、やりたいプレイングもできたので楽しめました。
また機会があったら是非参加したいと思っています。

対戦して下さったお二方、主催のnkさん、ありがとうございました。





GC戦振り返りその1

12/14、その年の県代表・大会成績優秀者8名を集めて行われる県GC戦が開催されました。今年は支部名人戦、朝日アマの2大会で代表を獲得し、選手として出場してきたので指した将棋を軽く振り返り。

 

 

選手8名のスイス式トーナメント4回戦で行われるこの大会。初戦の相手だけはポイント順で事前に決まっていて、お相手は角交換振り飛車を得意とするY氏。何度か対局したことがあり、せっかくだから経験したことのない形を試してみよう、ということである程度角交換振り飛車について下調べをした上で大会に臨みました。

 

戦型は予想通り角交換振り飛車を迎え撃つ格好に。下の図まで進み、事前に調べて試してみたいと思っていた局面のうちのひとつになりました。

 

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ここから振り飛車側は☖2四歩から23の歩を取りに来るのに対して、居飛車側は中央志向で指すのがよくある展開かなと対局中はぼんやり考えていました。

実戦は☖4五歩☗5七銀☖2四歩。

細かいところですが、☖4五歩と☗5七銀の交換は居飛車の得かな、と。理由としては、

  1. 振り飛車は早く23の歩を取りたい(2~3筋方面に手を費やしたい)のに対して、居飛車側は中央に手をかけたい。そのため、手の価値としては居飛車の☗5七銀の方が高い。
  2. 45の地点は将来的に居飛車の桂馬が跳ねる場所。歩が進んだために右桂の捌きがしやすくなった。

の2点かな、と。

 

以下、☗5五歩☖4四角☗3五歩☖5五角☗3四歩☖4四銀☗4八金と進み下図。

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55の位は消えたものの、振り飛車の手放した角を目標に中央から2,3筋の垂れ歩も絡めつつ手が作れそうな局面になり指しやすさを意識。例えば図から☖3五銀は☗5四飛から☗3三歩成~☗3四歩。

実戦は図から当たりを避けた☖6四角に☗3六飛の味が良く、以下、暴れてきたところを面倒見てそのまま勝ち。

 

序盤で「アレ?」と思った手(この将棋でいえば☖4五歩)を咎めてそのままリードを保って勝ち切る、というここ数年理想としてきたものに近い勝ち方ができたので満足な一局。

 

初戦に勝ってまずはホッと一息。昼食後の二局目は、I氏。彼は辞退者が出たため、繰上りでの出場ですが、終盤に力を発揮するタイプでなんどかこれまでも痛い目にあわされてきたので侮れません。

将棋は相矢倉に進み、図は☗5五歩に☖4五歩と突き違いの歩を突かれた直後の局面。

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ここで、フラフラっと☗8五銀から☗6五桂の筋を敢行したのですが、図で☗3五歩に指が伸びないのは矢倉党としてありえない。

 

そして数手進んで下図。

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守備金が離れたので、どっかで☗4四角を打つ展開にすればいいかと、☗1八飛と逃げましたが、☖8六桂と打たれて青ざめる。

桂を打たれる直前までは、☖5八銀打☗7七金寄☖7八銀成☗同金☖6七金に、☗5八飛から☗2四角~☗4四角と打てば一手勝ちコース、などど幻想を抱いていたのですからお笑い草です。図ではやや無理そうながらも、☗2四角☖同歩☗4四角を掘り下げるべきだったかな、と。

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でも、冷静に今見ると「やや」どころか「かなり」無理そうですね。やはり☗3五歩を逃した罪は重かったか。

 

その後、大分粘って盛り返したかと思われる局面に。

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ここで、相手玉頭に狙いをつけた☗6七角の味に惚れ込んだのですが、残念ながらこれがすべてをぶち壊しにした敗着。当然☖5六歩と軽く突かれて眩暈がしました。☗6七角に替えて☗6五歩なら大変な将棋だったと思うのですが……

以下は逆転の余地なくただ指しただけ。投げ場を失って1手詰みまで指して投了。

 

要所要所で読みがおろそかな、ひどい将棋を指してしまったと反省。こんな雑な読みしてたんじゃそりゃ負けますわな。

 

1-1になって次は3局目・・・ですが、長くなったので今日はここまで。続きは近いうちに。