2021.3.13 朝日アマ名人戦
本来は昨年の今頃行われる予定だった標記の大会ですが、新型コロナウイルスの影響で一年延期に。
会場である東京の緊急事態宣言がまだ解除されておらず、再度の延期か、完全中止でも仕方ないと覚悟していましたが、関係者の方々のご尽力により開催の運びとなりました。
コロナ禍のなかでは確か初めての6大タイトル戦であり、大きな舞台で将棋が指せる喜びを感じながら参加してきました。
運営陣の方々には感謝しかありません。
さて、この全国大会は32人の一発トーナメントで、ベスト8に入るとプロ棋戦の参加権利が得られる異色の大会。
当然そこを目標にするわけですが、初戦のお相手は元奨励会3段のF氏。
年齢が近く、学生時代の全国大会で優勝争いしている姿を見て雲の上の人だと当時は思っていましたが、こうして同じ舞台で対局することになるとは。
向こうもこちらの名前を覚えててくれたのは嬉しかったですね。
将棋はこちら先手で雁木ー矢倉に。
下図は駒がぶつかったところで、中盤戦の幕開けです。
こちらもこのタイミングで攻撃開始。
☗2四歩☖同銀☗4五歩☖同歩☗6五歩☖3三銀。
予定ではここで☗3五歩☖4四銀☗3四歩☖3六歩☗4五桂とバリバリ行くつもりでしたが、よくみたらそこで☖4七歩が痛すぎて断念。
仕方ないので☗4五桂☖4四銀☗4六歩で方針変更しますが、これではちょっとなーと対局中は少し萎えていました。
今見たら、☖3三銀の局面では☗7六銀から☗3五歩突く手段もあって、当初の方針考えたらそっちを選ぶべきでしたね。
ちょっとこの辺りは雑な感じになってしまっていました。
少し進んで下図。
☗6四歩から動きたいのですが、現状は歩の数が足りないので☗1六歩と手渡し。
後手にもあんまり有効な手待ちが無さそうで、☖9五歩として歩の補充が可能になったタイミングで狙い筋の☗6四歩を決行します。
以下、☖同歩に☗6三歩☖同銀(☖7一銀の時に☗7二歩とする一歩が欲しかった)☗7一角☖7二飛☗4四角成☖同金☗5三桂成☖5二銀とした局面がこの将棋で一番の後悔している局面。
当然、ここは☗4二銀とするところで、以下バラして2三飛車成の局面は物量差はあるものの、まだまだ先の長いいい勝負の将棋でしょう。
ところが。
何故か対局中は全く見えておらず、本譜は☗4五歩☖同金☗5四成桂と緩めたとたんに☖8八歩でノックアウト。
4六角の筋があるので取れません。
この後はうまくまとめられてそのまま押し切られました。
☗4二銀から飛車成る筋が見えなかったのは謎ですね。結構基本手筋に近いものがあるのにもかかわらず・・・
いつもなら、早めに負けてももう一泊して知り合いと飲みにでたりするのですが、この情勢ではそうはいかずに即去り。
万が一自分が感染したら、地元での将棋界への評判悪くなりそうだし、全国大会の開催も見送られがちになってしまいそうで、東京いた時間はかなり気を使いました。
大会の結果自体も残念で、内容も途中まで均衡を保てていたのに一手ばったりみたいな終わり方をしてしまい悔しい気持ちが強いですが、今回に向けて持ち球を増やそうと勉強するモチベーションが沸き、実戦投入できそう・したい戦形もいくつかでてきたのでそれを生かせる舞台がまた来ることを祈るしかないですね。
今度こそいい報告ができるよう頑張ります。