ねいぴあの雑記帳

ドミニオンとか将棋とかミステリとか脈絡のない雑記帳

2019.12.22朝日アマ北東北代表決定戦+α

あけましておめでとうございます。

 

2019年は読書もドミニオンもほとんどできない1年でしたが、将棋は県大会優勝3つとまさかのキャリアハイ。

2018年が県大会優勝0回、GC戦全敗だったことを考えると嬉しすぎる誤算です。

 

2020年は欲張ると碌な事は無さそうですが、将棋に関しては3月の朝日全国大会で悔いないように仕上げることと、アマ王将の代表取って6大タイトル戦全出場を目指すことが目標。

ミステリはエアミス研ランキングに投票できるような作数を最低限読む事、ドミニオンは日本人同士のリーグ戦ができるそうなので参加できるよう時間をつくることですかね。

 

そんなこんなで2020年も皆さまよろしくお願い致します。

 

 

 

さて、そろそろ本題へ。

 

11月に決勝戦で頓死勝ちでラッキーな県代表権を掴んでからおよそ1か月。

盛岡にて岩手代表と全国代表を懸けて1番勝負に臨んできました。

 

お相手はK氏。兄に超有名アマ強豪を持つ地元の大学生。初手合いです。

 

先手番欲しかったけど後手。そして、事前想定から相当外れた局面になり迎えた下図。

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無難に進めると作戦負けになりそうな局面。

☖7四銀でつっぱりにいくべきだったのでしょうか。

 

その進行はあまりにも恐ろしかったので本譜は☖6二金☗7六飛☖7四歩☗9七角と進行。

 

ちょっと進んで下図。

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 ここからの進行は完全に想定外。

☗6四歩☖同銀左☗6五歩☖7五銀☗4六飛と進行。

7五の地点に銀が進めるこの順は読みから切り捨てていたのですが、最後の☗4六飛が次の☗2二歩を見せたなかなかの一着。

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ここからの構想が問題でした。

本譜は☖8六歩☗同歩☖5二金☗8七金☖6一玉☗3九玉と進みこの局面ではたと手が止まる。

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対局中はどこかで☖6六歩を切り札にして駒組み進めれば少しいいのかなと考えていましたが、いざこの局面を見ると有効な手待ちが無いですね。

こうなる(ここで☖6六歩しかない)なら☖5二金に替えて☖5二銀をもっと掘り下げるべきだったか。

ただ、罪が重いのはここで有効な手待ちが無い事に気が付かなかったことよりも、もっとひどい見落としをしていること。

上の図から☖6六歩に・・・☗2二歩!!

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なぜかこのタイミングで打たれることをうっかり。

以下、☖同金☗7六歩☖6七歩成☗同銀☖8六銀☗同金☖同角☗同角☖同飛車☗6四歩(☗9五角の方が厳しかった)☖同銀☗9七角☖8九飛成☗6四角で絶望的な局面に。

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盛岡まで来て何してるんだ俺は・・・と呆れ果てていたいましたが、手順中”☖6七歩成を利かすべき”という直感がギリギリで働いたのは幸運でした。

というのも、ここから仕方のない☖6三金打にK氏が長考の末☗9三角と引いたため。こちらは深く読んではいないものの、☗7三角成だとゲームセットと思っていましたが、K氏の読みでは簡単には決まらず、しかも決めきれないとヨリが戻ると思っていたとのこと。

実際、感想戦では☗7三角成から決めるとなると簡単ではなかったですが、よくある受けてる方が勝手に間違いそうな進行でもあるため負かされるんだろうなと覚悟していました。

☗9七角以下、☖9九竜☗6四歩☖5三金寄☗6三銀☖6二歩(かなり前に☖6七歩成を利かした効果)☗5二銀成☖同金と進み下図。

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あの☗2二歩を見落とした局面からすると大分やる気の出る局面に。

先手の攻めの継続難しそうだなと思っていたのですが、良い手があるんですね。

感想戦で指摘された☗6三歩成☖同歩☗6四歩がそれ。

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2019年で見た中で最も美しい三手一組。☖3四角とかで粘るんでしょうが駄目そうです。

本譜は上記の筋にお互い気が付かず☗8八銀☖8九竜☗6三歩成☖同歩☗5三金☖8六歩☗同角☖3二金☗5二金☖同玉☗5三金☖5一玉☗4三金と進行。

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☗8八銀と使うのでは変調ですが、すれすれの恐ろしい局面を経て迎えた上の図でようやく逆転を意識しました。

☗2四香が対ひねり飛車系統の将棋における急所の一撃。

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☗2七歩には☖同香から☖4八歩。

本譜の☗2六歩も☖同香とし、しかたのない☗同飛に☖4三金とできて一安心です。

 

ただ、当然ながらK氏から猛烈な追い込みを喰らいます。これくらいのことで心折れないのかなり大事。

ちょっと進んで下図。

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こちら受け無し、先手玉詰まずで一見ピンチですが、この図は読み切り(のはずだった)。

☖2八銀が好手で、☗同玉に☖2七歩で勝ちの予定(同玉は詰み、同竜は8八竜)でここまで進めてきましたが☖2八銀に同竜をうっかりして発狂。

 ここでラッキーだったのは秒読みが60秒だったこと。40秒ほどパニックになったものの、残り20秒で☖4二金でまだ残っている(☖5三金は☗2二竜でアウト)ことを発見して落ち着きました。

60秒まるまる発狂していたら☖5三金としてしまっていたはずで、短い時間で落ち着けたのは、全く結果が出ない2018シーズンで似たような終盤のポカが多くて多少なりとも耐性が付いたからでしょうか。

 

以下は手堅くまとめて何とか勝利。3月の全国大会の切符を手にしました。

 

この内容の将棋拾ったり、そもそも県代表決定戦の決勝が超ラッキーな頓死勝ちだったりと、なんかついてますね。

 

2019年は県内大会は好成績でしたが、対外戦が不甲斐ない結果と内容だったので、3月の全国大会はどちらかだけでも悔いの無いような仕上げ方で挑みたい所存です。