ねいぴあの雑記帳

ドミニオンとか将棋とかミステリとか脈絡のない雑記帳

東北六県将棋大会振り返り(その3)

1日目終了後は恒例の懇親会。東北各県の地酒が集まり、翌日に影響が出ない程度に楽しみました。

過去には楽しみ過ぎて廊下で寝てた人もいたそうですが・・・ 最近の六県大会は平均年齢がさがったのもあってか、そんな無茶な飲み方するひとがいないですね。

 

用意されていた部屋も非常によかったのですが、緊張のせいか朝5時頃に目が覚めてそのまま寝付けなかったのは残念。大会前日ってなんでこうなんでしょうね。

 

美味しい朝食バイキングを頂き、いざ三回戦。三回戦は朝八時開始と非常に早い時間帯。始業時間よりも早い。もしも次の出場機会を与えられたら、そこらへんも要調整ですね。

 

三回戦:対秋田県

 

秋田県チームは大将・先鋒に2枚エースを据え、副将に大ベテランを配置。毎回秋田のエースお二方には青森県は苦しめられているイメージがあります。

 

自分のお相手は2枚エースのお一人、S氏。年季の入った四間飛車党ですので、対戦するときは最近本にもなった銀冠穴熊を試してみる予定でした。

 序盤でミスって迎えた下図。※先後反転しています

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☗6六銀と引かれたら、相当大変だったように思います。玉は固いですが、抑え込まれる未来がちらついているので、どう暴れるかの勝負ですが、前に進んでいる駒が少ないのがネック。

本譜は☗6四歩。以下☖5五歩☗6三歩成☖6六角と進み、☗5三歩には☖5四飛があるのをS氏はうっかりしたとのこと。そこで☗6四歩ですが、☖5六歩☗同飛☖7七角成☗5一飛成☖9九馬☗5四歩☖4四馬と進行すると、最初の図からガラッと景色が変わります。

 

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飛車は使えていないものの、銀桂香得。馬を要所にひきつけ玉も堅い。・・・今から思うと何でこの将棋がああなるんだろう。

図から☗5三歩成くらいですが、そこで☖1五歩なら問題なかったのですが、本譜は☖2五歩。☖1五歩と比べて2~3手くらい遅い・・・

以下、数手進んだ下図から☖6五銀と打つようでは完全におかしくしてますよね。

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 さらに進んで下図。

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 意地で☖8六歩と突き、飛車の活用を図ったところですが、ここから☗5三とに対して☖7七とは焦りすぎ。☖4一金とするべきところで、1手は確実に違います。

 ☖7七とから、☗4二と☖同金☗6三歩成に☖8九飛成もミス。☖2六歩を絡めて攻めることを考えると、この場合は2段目の方が厳しかったです。そして最大のやらかしが下図。

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当然ここは☖2六歩とするべきで、以下同歩に☖2五歩が見えていなかった好手。これならまだ難しかったかと思います。☖2五歩が見えてなくとも、まずは突くべきところで、どうして手が伸びないのか。

本譜は☖6一香としてしまい、S氏の指し手は必殺の☗2四桂!!

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☗2四桂は見えてなかったし、そもそも☖6一香は将棋の手ではなかった。

この後は綺麗に寄せられて負け。

☖4四馬とした図からのミスの多さには吐き気がします。今あの図を見返しても、あそこから負ける県代表がいますかねぇ・・・

 

チームも1-2で負け。完全なやらかし。負けの事実と、自分の弱さに打ちひしがれている間もなく4回戦が始まろうとしていました。

 

(続く)