ねいぴあの雑記帳

ドミニオンとか将棋とかミステリとか脈絡のない雑記帳

2018.12.9 GC戦全敗記

タイトルがすでに全てを物語っているのですが。

 

今年の主要大会の優勝者・上位進出者8人をを集めて行われる、1年間の総決算の大会であるグランドチャンピオン戦(GC戦)に出てきました。

 

今年は優勝0回でしたが、支部名人戦・県名人戦の準優勝2回が効いて代表選手に。8人でスイス式4回戦の大会で、持ち時間は東北6県大会・県3大タイトル本戦準拠の30分40秒。その年の県タイトルに絡むような人達しか出ないので、非常に疲れる勉強になる場です。

 

ここ1年の調子を考えると2-2の指分で上出来、運よく3-1になって展開によって優勝できれば超ラッキーと思って臨みましたが・・・

 

以下振り返り。

 

○1回戦

 

初戦のお相手は前回優勝のK氏。県名人戦での決勝で負かされたお相手。今年は赤旗名人の準決勝でも負かされており、この人を負かさない限り県代表はあり得ないという県内の最強者です。

 

参考:

napier2784.hatenablog.com

 

 

将棋はK氏の四間飛車にelmo囲いからの急戦。穴熊にも飽きてきて、芸域を広げたいと思い最近チャレンジしている戦型です。

 

玉頭銀で対抗され下図。

 

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ここから☖4三金☗5五歩☖3四歩☗3六飛☖7四銀☗4六銀☖3二飛☗6九金右☖5一角と進行し下図。

 

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☖4三金に対しては☗2四歩☖同歩☗3四歩☖2二角☗1五歩と動くのもあったところ。というか、本譜のこの後の展開を鑑みるに、そっちのほうがましだったか。

本譜の展開は、☖8四歩から☖8三銀(上も引もどっちもありそう)で銀冠にしてくると思っていて、それなら☖8四歩の瞬間に☗6六角から☗3九角と転換する構想で指していましたが、上の図の☖5一角で思いの外有効な指し手が無いのが大誤算。

その後は暴発してしっかり受け止められて負け。

 

玉頭銀には袖飛車でという固定観念があったのですが、無視してシンプルに斜め棒銀やった方が良かったのですかね。

 

 

○2回戦

 

2回戦はS氏。支部名人戦の決勝や県名人戦の決勝で対戦しており、この人も県代表取るには倒さなくてはならない相手。よく急所で当たっているイメージです。

 

参考:

napier2784.hatenablog.com

 

napier2784.hatenablog.com

 

 

S氏の先手四間飛車にelmo囲いを再登板。☗3八飛を用意した☗4七銀と上がった下の局面は流石に動きどころ。(先後反転してます)

 

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☖7五歩☗7八飛☖7六歩☗同銀☖8六歩☗同歩☖7二飛☗8八角☖7七歩☗同飛☖6六角に☗7五歩で下図。

 

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この図が意外に大変だったのが誤算。どうもこの大会は誤算だらけでしたね。

☖7六歩と取り込むところでは☖6四歩から6筋の歩を伸ばしていくのがよかったです。感想戦で言われて思い出しましたが対藤井システムの急戦でそういう攻め方ありましたね。

上図から☖5五歩☗同歩☖4四銀とし、ちょっと進んで下図。

 

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馬が死んでピンチのようですが、☖8七歩が当然の切り返し。☗同飛☖7五馬で馬が生還し指しやすさを感じていましたが☗7七飛に☖7六歩がすべてをぶち壊しにした一手。何故か☗同銀の一手だと思っていたら当然の☗同飛で唖然。

以下は指しただけで見せ場無く負け。

 

 

○3回戦

 

3回戦のお相手はT氏。居飛車振り飛車問わずいろんな戦型をやってくるイメージで、どういう将棋になるか予想が難しかったのですがこちら先手で相居飛車なら横歩取りになるかなと漠然と予想していました。

こちら先手で想定通り横歩にはなったのですがT氏の選択は☖3三桂戦法。・・・ただでさえ横歩取りやる人県内で少ないのに、さらにマイナーなこの戦法は完全に予想外。

取りあえず手厚そうな雰囲気の陣立てにしておこうと思い下図に進行。

 

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こちらは指したい手が多く、後手陣には対して進展性がないため若干作戦勝ちなのかなと思って進めていました。多分どこかで動いてくるためそこさえしっかり受け止めれば自然と指しやすさが拡大していくかなと。

しかし、ここから☖5五歩☗同歩☖4五歩☗同歩☖6五銀と動いてきたのは流石にびっくり。

 

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ここから☗5七銀☖7六銀☗4六銀左くらいが妥当な進行でしょうか。☖8四飛には☗6六角としておけば8筋の突破は難しそうです。

ただ、対局中はなにをとち狂ったかここで☗7七金。これで受け止められると思っていたのですが☖8四飛で目が点に。

 

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これは☗8六歩の予定でしたが☖3一角で崩壊するんですね。涙を呑んで☗7五歩としましたが、☖1三角でやはり崩壊の運命からは逃れられず。 

 

強情に受け止めにいったことを激しく後悔。

 

 

○4回戦

 

終戦。そういえば、全選手8人の成績新聞に載るんだったなと思いだしてこのままじゃヤベェとなったのがこのあたり。もっと早く気が付こう。

 

最後のお相手はN氏。N氏も振り飛車党のため、試してみたかったもう一つのelmo囲い+右四間飛車をぶつけて迎えた終盤の下図。

 

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N氏の猛攻を受け止めて、あともう少し凌げれば勝ちが見えてくるかなと優勢を意識していたのですが☗5九香が酷いうっかり。何かの折に5筋に利き残しておいた方が☗6九香よりいいかなと考えたのですが、当然の☖同竜で絶句。

なんでこれをうっかりしますかね。

 

 

というわけで結果0-4での全敗。こうまでうっかり多いと将棋やめたくなる勢いですね。確かに今年1年の出来を考えれば内容も結果も当然という向きもありますが、このままで来年の成績がどうなるのか不安しか無い大会でした。