2018.4月読んだ本
4月はホント忙しかった。まさかの3冊のみ。
感想:
”気弱すぎる名探偵”音野順シリーズの第1作目。自分はうっかり2作目から読んだのですが、問題なく楽しめました。
タイトルになっている「踊るジョーカー」は流石の出来栄え。密室モノでこのプロットは初めて見ました。
その他の短編もなかなか凝ったネタが扱われていて堪能できました。
早坂吝 虹の歯ブラシ
感想:
メフィスト賞受賞作の「〇〇〇〇〇〇〇〇殺人事件」の探偵役、”援交探偵”上木らいちを主人公とした連作短編集。
前作はぶっ飛んだ仕掛けが用意されていましたが、今回も期待通り「青は海とマニキュアの色」で壮絶なバカトリック(褒め言葉)にしてやられました。
しかし、それで終わらないのが本作の恐ろしい所。全編通して違和感を覚えながら読み進めていたのですが、最終章でそれらが一気に回収される怒涛の展開は圧巻。オチに関しては好みの分かれるところかとは思いますが、肩の力を抜いて楽しめる一冊です。
北野新太 等身の棋士
感想:
「透明の棋士」に続く2作目。将棋界に訪れた藤井ブームの裏側や、棋士人生の岐路に立った棋士たちの内面を鋭く切り取った一作です。
正直、ここ最近は仕事が忙しいのもあって、全く将棋に触れられずに熱が冷めつつあったのですが、再燃のきっかけとなりそうな一冊でした。