ねいぴあの雑記帳

ドミニオンとか将棋とかミステリとか脈絡のない雑記帳

東北六県将棋大会振り返り(その1)

7/8・9に秋田県秋田市で行われた東北六県将棋大会に青森県チームの一員として参加してきました。

大会の概要を説明しておくと、東北六県の各県が3名ずつ(大将・副将・先鋒)の代表選手で競う団体戦です。昨年60回目の還暦の節目を迎えた歴史ある大会で、東北各県のプレイヤーにとって目標の場になっています。

 

青森県チームは2008年以降優勝から遠ざかっており、今回こそはの思いで臨みました。優勝を目指すうえで最大の難関は昨年優勝の岩手県チーム。大将には現アマ王将・前アマ名人の全国トップクラスのK氏を据え、副将・先鋒には首都圏で鍛えた若手2枚。大将・副将の2人は前回大会では5戦全勝と正直隙が見当たりません。

 

さて、この大会、対戦順は当日の開会式後の監督抽選で決まります。前述の理由により、岩手は4回戦や5回戦といった後半に当たりたかったのですが・・・

 

さて、久々に対局内容を振り返ります。

 

1回戦:対岩手

 

いやー、一発目に引き当てますかね。ちなみに2回戦以降は福島、秋田、山形、宮城の順。

 

私の相手は前述のK氏。昨年のアマ竜王戦全国大会以来の対局。その時は横歩取りから完敗。今回はちょっとやってみたい序盤がありました。

 

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図から仮に後手が☖8四歩から飛車先を伸ばしても、それを受けずに☗3六歩☗3七銀☗4六銀の早繰銀。今月の将棋世界の付録に紹介されていて、「極限」早繰銀とかいう名前がついているようです。

・・・その予定だったのですが、後手の銀が2二ではなく、4二にいるので、☖4四歩から☖4三銀で対応されるとどうなのかなと。あと、☖6六歩として矢倉風味の序盤に持ち込んだ方がポイントとれるのでは?と。

以下、☗7九角から2四での角交換を経て下図。

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普通は☗7九玉ですよね。ただ、考えていたのは、

1筋から仕掛ける展開を想定しており、その際、桂馬と歩は渡すことになる。→そうすると、8八に入城した形は果たして得になっているのか?→たぶん得になっていない(後手の飛車先が8五まで伸びてくると玉頭の直撃がある)→では玉の位置は7九で留めることになる→でも、端攻めの際に☖2四角の切り返しが生じる

ということで、玉は6九のままで戦う事に。でも、今思い返すと考えすぎですね。端は権利なので、堂々と入城して、後手から動いて来たらそのタイミングでこちらからカウンターとして端攻めすればいいですし、そもそも端攻め以外にも局面を動かす手段ありそうですよね。(具体的にこう、というのは今の僕の棋力では思い浮かびませんが。)

 

さて、☗7九玉以外で何を指すか、かつ将来端から動くことを視野に入れると、浮かんだ答えは☗4六角。でも、こういう自陣角で幸せになった人見たことないんだよなぁ。

以下、駒組を経て下図。予定通り端攻めした局面ですが・・・

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ここから☖4五歩☗6八角☖3七角!!

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いやー、痺れました。完全に見落としてた。以下は切らされて大差に。あまりの大差で終盤緩んだのか、見た目際どいことになったのですが、元がひどすぎて流石に届かず。

終盤ゆるんだあたり、やはりK氏も人の子だったんだな、とちょっとほっとしました(笑)

 

☗4六角打った局面、ちょっと考えすぎでしたね。30分40秒の条件下では、無駄な、とまではいいませんが、よろしくない時間の使い方でした。

 

実力差のある相手なので、結果は仕方ありませんが、もう少し競った内容にしたかったです。

 

チームも0-3で負け。初戦でいきなり優勝は絶望的になってしまいました。

 

(続く)