ねいぴあの雑記帳

ドミニオンとか将棋とかミステリとか脈絡のない雑記帳

Firefoxでのgoko拡張機能導入について

普段楽しく遊ばせてもらっているgokoですが、より快適に遊ぶための拡張機能の導入のお話です。

 

拡張機能がどういうものか、なにができるようになるのか、については偉大な先人たちが解説してくださっているのでこちらからどうぞ。↓

 


Goko版(Dominion Online)を快適にプレイするための拡張機能について - nk377の日記

 


ゆっくりがドミニオンしてないんじゃないかな【拡張機能紹介】 ‐ ニコニコ動画:GINZA

 

 

ここからはFirefoxを使っている人向けのお話です。Chromeを使っている方は、導入方法については上記のnkさんの記事を参照されるとよろしいかと思います。

 

現状、Firefox用の拡張は下記のリンクから導入することができるようです。

 

http://forum.dominionstrategy.com/index.php?topic=9198.msg283465#msg283465

 

http://forum.dominionstrategy.com/index.php?topic=8163.0

 

①の拡張機能が恐らく最新版で、日本語でのチャットやAuto Match機能など、使える機能が多いです。というか、一般的に「gokoの拡張」といえば①を指すようです。

 

②は簡易版とでもいうのでしょうか、やれることは少ないです。

Auto Kick、Kingdom generater、ロビーに表示されるプレイヤーをpro rate順にできる、くらいでしょうか。

 

さて、ではそれぞれの導入方法を書いていきます。

まず①から。

 

①の拡張はxpiファイルなので、そのままfirefoxの文字をクリックしてもダウンロードできないようです。(自分の場合そうでした)そのため、以下の手順でダウンロードするようです。

firefoxの文字を右クリック

リンク先を名前をつけて保存

ブラウザ画面右上のメニュー(漢数字の「三」みたいなかたちしてるやつです)からアドオンを開く

先程保存したものをドラッグする

 

これで完了です。

(筆者のPC関連のスキルが致命的に低いため、説明が分かりにくかったら申し訳ありません。)

 

あとはgokoのHome画面のUser Settingsから設定を色々と変えることができます。

 

ただ、自分の場合、この拡張機能を導入したとたん、アイコン画像をクリックしてもrateや勝敗数が表示されないという事態になっていしまいました。

これはなんなんでしょうね。自分のPCだけに起こった不具合なのか、拡張を導入するとおこる不具合なのか。

 

ただ、Auto Match機能を使えば大して不便を感じることはありませんが。

 

次は②について。

 

こちらの拡張はGreasemonkeyというアドオンを導入してからインストールをお願いします。

インストール後は、

右上のサルの絵(Greasemonkeyの設定ボタン)

ユーザースクリプトの管理

Dominion Online Live Log Viewer 15 の設定から、実行するページにgokoのアドレスをコピペ

 

これで拡張機能が使えるようになります。とはいっても、最初にお伝えした通り、日本語チャットができないなど、機能は限られていますが。

 

本記事は、PC音痴のねいぴあがなかなか拡張機能をインストールできずに悪戦苦闘していたところに、三月さんがTwitter上で拡張の導入方法を教えてくださったのを受けて、

Firefoxでの拡張導入方法がなんでどこにも載ってないんや!おかげで三月さんに手間をかけさせたやないか!もうこんな申し訳ない思いをするのは俺一人で十分だ!」

というよくわからない動機で勢いで作成したものです。

三月さん、その節は本当にお世話になりました。

 

では、今日はこのあたりで。




GC戦振り返りその2

遅くなりましたがGC戦振り返りの続きです。

その1はこちら↓

GC戦振り返りその1 - ねいぴあの雑記帳

 

 

1-1で迎えた3局目。優勝はソルコフ(対戦相手の勝ち数合計)の関係上かなり厳しいですが、3-1で終えると入賞圏内なので頑張りたいところ。

 

お相手はK氏。手厚い棋風で、攻防にバランスの取れた将棋を指す厄介な相手。まぁ、県代表が勢ぞろいしたこの大会で厄介も何もないのですが。

 

3回戦は知識量の差で勝ったようなものなので手短に。

 

この将棋は本大会唯一の後手番。米長流急戦矢倉を指そうとしたら拒否られて同形矢倉に。

 

※下図は先後反転されています。

 

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この図は後手良しが自分の中での結論。4五に落ちている桂馬の質駒が大きいと思っています。

以下、☗7四歩☖6六銀☗7三歩成☖8一飛と進み、終盤手順前後して焦ったもののきわどく残していて勝ち。

 

同形矢倉はこの前の研究会の指定局面だったので、気が向いたらですがそのうち思っていることを書くかもしれません。

 

これで2-1。次局の最終戦で勝てば2位確定。負ければ何もなし。

 

最終戦のお相手は、前回この大会での優勝者のH氏。攻撃型の棋風で、油断していると強烈な攻めが飛んでくるので、氏との対局中はいつも戦々恐々としながら指しています。

 

H氏独特の序盤で、いきなり仕掛けられた下図。

 

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あまりに素直に対応しすぎると作戦負けとなるのは過去に似た局面を経験しているので織り込み済み。というわけで、数手進んだ下図から突っ張りに行きます。

 

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上図から☗6五歩☖3三銀☗6六銀左☖8二角☗5六銀☖4四銀左☗5八飛☖3三桂☗5五歩☖4二玉☗4六歩と進んで下図。

 

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長手順進めて恐縮ですが、ここまで進めば後手の狙いの速攻を止めることができており、先手大作戦勝ちでしょう。途中、☖3三銀の所で☖5四銀も見えますが、☗6六銀から☗5五歩と進めると以下の図に進むため先手良し。

 

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さて、作戦勝ちに気を良くしたのはいいのですが、こういう温泉気分の時が一番危ない。そのことはこれまで何度も痛い思いをするたびに反省しているのですが、今回もやらかしました。☗4六歩を突いた局面から少し進んで下図。

 

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一歩交換するくらいかな、と思っていたのですが……以下☗同歩☖同銀☗6五歩に☖5五銀右!!

 

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数が足りているだけに完全に盲点になっていました。こんなことになるなら、1筋の2手を☗7九玉と☗7七角に替えていれば……

後手玉の陣形的に、端から攻めれば終了だと軽い気持ちで指したのがいけません。

 

上図から、☗同銀☖同銀☗同銀に☖47銀と打たれると先手陣は壊滅です。

 

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以下は☗5七飛に☖5五角☗同角☖5六歩で、どう応じても潰れます。

後手玉が固すぎて、駒の損得が関係ない将棋になっているんですね。

 

ただ、本譜はどうもH氏に錯覚があったようでこうは進まず、☖5五銀右以下は☗同銀☖同銀☗同銀☖同角☗同飛(ここ☗同角は☖4四銀)☖同飛☗同角☖2八飛☗4七角と進展。

 

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これならまだ戦える形勢に。このあとは終盤でお互い間違え過ぎましたが、最後に詰みを逃してもらい、ヨレヨレになりながらも勝ち。

 

勝ちは勝ちですが、序盤の楽観や、終盤の間違いっぷりは課題点ですね。一年の最後の大会での対局に、ある意味自分らしい将棋が指せた一局でした。

 

 

というわけでトータル3-1。全体の展開は、二回戦で当たったI氏が三回戦も勝ち三連勝。最終戦で負けて3-1で三者が並びましたが、ソルコフで1点I氏を下回ったため、自分は準優勝となりました。直接対決で負けているので順当。

 

思い返せば、今年は準優勝がこの大会含めて4つと、勝負弱さを拭えない一年でした。来年はもう少しいい成績を残せればと思っています。

 

 

それでは皆様良いお年を。来年もよろしくお願いします。

 

 

 

Goko 1day トーナメントに参加しました。

nkさん主催の突発的な大会に参加させて頂いたのでご報告。

大会の詳細はコチラを参照してください。


初戦の相手はYOSHIBALLさん。

gokoの野良試合では何度か対戦したことがあり、確か少しこちらが負け越している感じ。

一戦目。
ログは↓

建て直しはありますが、それよりも医者圧縮からの街道連打祝祭連打のルートが見えます。というか、そっちのほうが強そう。

こちらは初手四金で医者一金過払いスタート。めくれたのは銅貨。2ターン目は銅貨二枚屋敷三枚で灯台を購入。
対するYOSHIBALLさんは灯台ー医者二金過払いスタート。ただ、めくれたのは銅貨と灯台で藪医者疑惑。

こちら3ターン目は手札に銅貨四枚と医者。デッキ残りは屋敷三枚、銅貨二枚、灯台。これは屋敷三枚廃棄もあるとワクワクしながら医者を打つもめくれた屋敷は一枚。まあこんなものか……?と思っていたら。
YOSHIBALLさんの3、4ターン目の医者が全力で働きます。屋敷三枚廃棄、銅貨三枚廃棄。これを見て思いました。「このゲーム無理じゃね?」
というわけで一縷の望みをかけて建て直しにシフトしましたが、5ターン目に医者打っていれば結果的にこちらも屋敷二枚廃棄出来たので後追いするべきだったのか。
あとは互いに淡々とやりたいことをやる進行。多分勝てないと思いながらプレイングしていきましたが、案の定最後に街道と祝祭連打を起爆されゲームセット。

ちなみに、最後のターンこちらは何も購入していませんが、これはクリックミス。マウスが滑りました。まあ、公領買ってても同点手番差で負けなので。

あと、何故かこのゲームはパソコンの反応が異常に遅く、YOSHIBALLさんにはご迷惑おかけしました。申し訳ありませんでした。



2戦目。
ログは↓

互いによろず屋ステロ。
3ターン目に素で六金出て金貨が買えていいスタートが切れたと思ったのですが、その後の7金連打は目眩が。
YOSHIBALLさんのよろず屋はいい具合に回っていて、属州枚数先行されてそのまま負け。


いいとこなく連敗で、敗者復活にまわることになりました。


敗者復活初戦はエンジさん。いつも動画楽しく拝見させてもらっていますが、対戦は初めて。

まずは一戦目。ログはこちら。↓

エンジさんは仮面ステロ。こちらは2-5だったので、灯台ー書庫スタートから引き切って盗賊、収税吏でロックに近い動きを目指す感じに。ただ、その動きするなら五金は盗賊から入る方が良かったのかどうか。

あとは互いに我が道を行く感じに進みますが、エンジさんの購入した盗賊はナルホドと思いました。廃棄されたカードを拾えますからね。現にこちらの盗賊で廃棄した金貨をすぐに拾ってきてますし。ここら辺が盗賊と破壊工作員の違いといったところか。

こちらのデッキを構築を横目に、エンジさんは5ターン連続で属州を購入していきます。正直かなり厳しいと思いましたが、息切れすることに賭けて、こちらは貴族を追加していきます。あわよくば公領破壊して点数を落として…と思ってましたが、こちらの打つ盗賊は収税吏で廃棄した銀貨を拾うなど、あんまり刺さらず。収税吏は銅貨廃棄に専念するべきでした。というか、収税吏は必要だったのか…?

ゲームは長引き、最後あわよくばというところまで迫りましたが、素で10金出されて終了。
ここまで通して三連敗と苦しい戦いです。




あとのなくなった2戦目。ログはこちら。↓

肉屋ステロは見えるも、寵臣、傭兵のハンデスある場で戦えるかはわからず。というか、初手どうすればいいか(上記みっつのどれメインでゲームメイクするか)わからなかった。先手だったので、肉屋ステロと傭兵を睨みつつ、相手のキーカード落とすことを期待して神託スタート。どういう戦いになってもある程度は役立つかな、と思いましたが、逆に言えば中途半端な手で終わる可能性もあり、よくも悪くも自分らしい初手かなと思います。
対してエンジさんは浮浪児ー浮浪児スタート。傭兵プレイを表明。
ここで寵臣メインでいくことを決断。傭兵のハンデス喰らっても、寵臣なら対して問題ないですからね。三ターン目に祭壇が買えたのも好材料です。

エンジさんも寵臣を集めに来ましたが、寵臣を6-4で多く集めることができ、肉屋も二枚いれ、15ターン目に空廃棄込みで属州を一気に三枚消して勝ち。
銅貨を属州にできる肉屋マジ強い。


これでこの大会初白星。勢いに乗って次も勝ちたいところですが…!?


三戦目。ログはこちら。↓

一目、総督ゲーに見えます。
初手オアシスー共謀者と買いましたが、なんとここでダブルボトム。しかしエンジさんも村落ー商船スタートで商船底。運の悪さはいい勝負か(笑)

この一戦は構築に難ありだった気がします。以前、野良試合で総督ゲーに狩猟団を刺した相手にボコボコにされた記憶があり、今回それを思い出して途中から狩猟団を買っていますが、正直この場は微妙でしたかね。素直に総督集めていれば良かった気がします。

案の定、総督枚数差でパワーゲームに負けて敗退。

0-2、1-2で終了という、実力通りの結果でした。

大会の方は三月さんが優勝でした。おめでとうございます。



残念な結果でしたが、やりたいプレイングもできたので楽しめました。
また機会があったら是非参加したいと思っています。

対戦して下さったお二方、主催のnkさん、ありがとうございました。





GC戦振り返りその1

12/14、その年の県代表・大会成績優秀者8名を集めて行われる県GC戦が開催されました。今年は支部名人戦、朝日アマの2大会で代表を獲得し、選手として出場してきたので指した将棋を軽く振り返り。

 

 

選手8名のスイス式トーナメント4回戦で行われるこの大会。初戦の相手だけはポイント順で事前に決まっていて、お相手は角交換振り飛車を得意とするY氏。何度か対局したことがあり、せっかくだから経験したことのない形を試してみよう、ということである程度角交換振り飛車について下調べをした上で大会に臨みました。

 

戦型は予想通り角交換振り飛車を迎え撃つ格好に。下の図まで進み、事前に調べて試してみたいと思っていた局面のうちのひとつになりました。

 

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ここから振り飛車側は☖2四歩から23の歩を取りに来るのに対して、居飛車側は中央志向で指すのがよくある展開かなと対局中はぼんやり考えていました。

実戦は☖4五歩☗5七銀☖2四歩。

細かいところですが、☖4五歩と☗5七銀の交換は居飛車の得かな、と。理由としては、

  1. 振り飛車は早く23の歩を取りたい(2~3筋方面に手を費やしたい)のに対して、居飛車側は中央に手をかけたい。そのため、手の価値としては居飛車の☗5七銀の方が高い。
  2. 45の地点は将来的に居飛車の桂馬が跳ねる場所。歩が進んだために右桂の捌きがしやすくなった。

の2点かな、と。

 

以下、☗5五歩☖4四角☗3五歩☖5五角☗3四歩☖4四銀☗4八金と進み下図。

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55の位は消えたものの、振り飛車の手放した角を目標に中央から2,3筋の垂れ歩も絡めつつ手が作れそうな局面になり指しやすさを意識。例えば図から☖3五銀は☗5四飛から☗3三歩成~☗3四歩。

実戦は図から当たりを避けた☖6四角に☗3六飛の味が良く、以下、暴れてきたところを面倒見てそのまま勝ち。

 

序盤で「アレ?」と思った手(この将棋でいえば☖4五歩)を咎めてそのままリードを保って勝ち切る、というここ数年理想としてきたものに近い勝ち方ができたので満足な一局。

 

初戦に勝ってまずはホッと一息。昼食後の二局目は、I氏。彼は辞退者が出たため、繰上りでの出場ですが、終盤に力を発揮するタイプでなんどかこれまでも痛い目にあわされてきたので侮れません。

将棋は相矢倉に進み、図は☗5五歩に☖4五歩と突き違いの歩を突かれた直後の局面。

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ここで、フラフラっと☗8五銀から☗6五桂の筋を敢行したのですが、図で☗3五歩に指が伸びないのは矢倉党としてありえない。

 

そして数手進んで下図。

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守備金が離れたので、どっかで☗4四角を打つ展開にすればいいかと、☗1八飛と逃げましたが、☖8六桂と打たれて青ざめる。

桂を打たれる直前までは、☖5八銀打☗7七金寄☖7八銀成☗同金☖6七金に、☗5八飛から☗2四角~☗4四角と打てば一手勝ちコース、などど幻想を抱いていたのですからお笑い草です。図ではやや無理そうながらも、☗2四角☖同歩☗4四角を掘り下げるべきだったかな、と。

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でも、冷静に今見ると「やや」どころか「かなり」無理そうですね。やはり☗3五歩を逃した罪は重かったか。

 

その後、大分粘って盛り返したかと思われる局面に。

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ここで、相手玉頭に狙いをつけた☗6七角の味に惚れ込んだのですが、残念ながらこれがすべてをぶち壊しにした敗着。当然☖5六歩と軽く突かれて眩暈がしました。☗6七角に替えて☗6五歩なら大変な将棋だったと思うのですが……

以下は逆転の余地なくただ指しただけ。投げ場を失って1手詰みまで指して投了。

 

要所要所で読みがおろそかな、ひどい将棋を指してしまったと反省。こんな雑な読みしてたんじゃそりゃ負けますわな。

 

1-1になって次は3局目・・・ですが、長くなったので今日はここまで。続きは近いうちに。

 

 

 

 

 

藤原伊織「テロリストのパラソル」読了

過去に「名作」という評価を複数目にしていて、最近古本屋でタイトルを見かけて衝動買いした本書「テロリストのパラソル」。読んでみて納得。
本格ミステリというよりかはハードボイルドとしての側面が大きい作品ですが、暴力描写は少なめですし、そもそもハードボイルドも好きなので拒絶反応はなく読めました。

以下あらすじと感想をば。

アル中のバーテン島村は、新宿の公園で爆弾テロ事件に巻き込まれる。死傷者50名以上の大惨事となったが、犠牲者の中には警察庁の公安課長に加え、20年以上音信不通だった元恋人と親友が含まれていた。容疑者として追われながらも、島村はテロ事件の真相に迫ろうと奮闘するーーーーー


まず、文章がイイ。淡々としていながらも、グイグイ物語に引き込まれていきます。時間を忘れて読み耽りました。
そしてキャラ造詣も上手い。主人公の島村をはじめ、事件を追う最中に関わっていく人々皆いい味をだしています。

ストーリーは様々な謎を孕み、ときには解決もしますが、テロ事件の首謀者とその目的は謎のまま、息つく暇もないままラストまで走り続けます。そしてラストで明かされる真相はなかなかに強烈。情報量が多く、整理しながら読み進めていくうちに唐突に答えを突き出されたためにぶったまげました。ややご都合主義めいた部分はありますが、許容範囲でしょう。
最初から最後まで、疾走感満点の物語で、読後のリーダビリティは相当の良作でした。

ただ一点、よくわからなかった点があります。ラストで島村がした"忘れ物"の理由がイマイチ腑に落ちないというか。何故島村は心変わりをしたのでしょうか。その部分だけ、自分のなかで消化しきれていないのです。いつか納得のいく説明がつけられるよう、考えるなり調べるなりしておこうと思います。

歌野晶午「舞田ひとみ11歳、ダンスときどき探偵」読了

久しぶりの読書。

今回は表題にある通り、歌野晶午さんの作品を。歌野ミステリは「葉桜」で完璧にやられて、その後「密室殺人ゲーム」でジャンキーになって以来の大ファン。だいたいの作品は読んでいて(全てではない)、前述の長編の傑作も数あれど、短編も個人的にかなりツボ。「放浪探偵」とかね。
で、今回の作品は短編集。刑事の舞田歳三とその姪の小学生ひとみ、男手一つでひとみを育てているひとみの父で歳三の兄の理一がメインキャラクター。おっさんの域に差し掛かっている2人も当然ながら、ひとみのキャラ造詣がまたイイんだなー、これが。いるいる、こんな小学生。みたいな。
実は恥ずかしながら、続編の「舞田ひとみ、14歳」を先に読んでしまっていたので、あの中学生のひとみの小学生時代はこんな感じだったのか!さもありなん!と1人ニマニマしながら別な楽しみ方をしていたのは秘密のお話。

さて、では短編ひとつひとつをネタバレにならない程度に紹介していきますか。


黒こげおばあさん、殺したのはだあれ?

パチンコ景品交換所強殺事件、ホームレス連続襲撃事件と未解決事件を抱える歳三のもとに新たな事件が舞い込む。個人で金貸しを営む老婆がメッタ刺しにされた上火を放たれ殺された。金庫からは現金や証文も消えていたという。犯人は債務者の誰かか、たびたび無心に訪れていた甥か、それともーーー

事件に関わる情報が良いテンポで小出しにされていき、最後ひとみの何気ない一言で歳三が真相に辿り着くというシリーズの型が最初の短編で示されています。事件の進展も、ひとみや理一、歳三との会話劇も心地良いリズムを刻みますが、一転真相は意外な方向からやってきます。一箇所ミスリードというか、思い込みというか、そのせいもあって個人的に真相が見えにくいものとなっていましたが、このネタ、思い返すと氏の短編で似たようなものを読んでるんですよね。一粒で二度引っ掛けられるとは……(苦笑)


金、銀、ダイヤモンド、ザックザク

雨上がりの朝、住宅街で電柱から宙吊りでぶら下がる中学生の死体が発見された。一体何故そんな状況で中学生は死んでいたのか?

大まかな謎の真相は見えやすくなっているきらいはありますが、それだけに「裏の真相」とでもいうのでしょうか、事件の背後に隠されていたストーリーは一種救いのないものです。氏の短編で時折垣間見える「黒さ」が出ていて、らしい仕上がりになっています。

いいおじさん、わるいおじさん

市議の死体が神社の階段下で発見された。一見事故に見えたが、捜査の結果他殺と判明。殺された市議は公園で禁止されているスケートボードをしている少年達を夜な夜な注意していたとの情報を得て、歳三は少年達と接触し、事件の謎を探る。

この作品は謎の解明における爽快感は軽目のものとなっていますが、伏線は丁寧に張られていて、短編のお手本のよう。ただ、悪くいうとパンチが足りないのですが、それはタイトルが対になっている次への足掛かりという意味も含んだ作品だと思いますので致し方なしかと。

いいおじさん?わるいおじさん?

身代金誘拐が発生。人質の大学生は空き地に廃棄されていた業務用冷蔵庫から救出された。不自然な点が多い事件だが、捜査の最中に人質が轢き逃げに遭い死亡。事件の謎を歳三が追うが掴んだ真相はーーー

不自然な点の多い事件に加え、先の事件で亡くなった市議の自宅宛に送られる脅迫状など、ストーリーの終着点が見えずらい作品ですが、前回あまり触れられなかった伏線も回収するなど、最後は綺麗にまとまります。ただし、その結末は歌野短編らしく明るいものではありませんが。

トカゲは見ていた、知っていた。

ひとみと叔母のふたばが出席したパーティーで毒殺事件が発生。捜査が進むにつれ、被害者は周囲からよく思われていなかった人物と判明するが、では一体誰が被害者に毒を盛ったのか?それとも無差別殺人か?

犯人特定に至るシンプルなロジックがお見事。そのロジックを組み立てるパーツは何気無く読んでいると見落としがちなので注意が必要ですが。個人的にはふたばの人物像が気にいってます。身内にこんな人が実際いたらなんやかんや大変そうですが(笑)

そのひとみに映るもの

運転手のいない事故車のトランクから他殺体が見つかった。身元は大学院農学部の留学生だと判明。彼は何に巻きこまれて殺されたのか?一方、ひとみの通う小学校では1クラス分全員の靴が盗まれるという怪事件が発生。留学生の事件にあたる歳三は、ひとみに靴の盗難事件も捜査してくれとせっつかれるが…

最後の短編では、ひとみの周囲でも事件が起きます。しかもかなりのヘンテコな事件。これと留学生殺しを結びつける力技も流石ですが、なんといっても一番のポイントは事件の大筋が見えたあとのサプライズ。読んでいてリアルで声が出たのは久しぶりです。この最後の短編を読んだ後でもう一度全編を通して読み返してみると、また違った味わいがありますね。



全体的に短編ミステリとして手堅くまとめながらも、それでいて歌野作品らしいブラックさもほのかに漂うオススメの作品でした。

gokoレート6000記念

悪天候のため、仕事がお休みになったので昼からgokoをやっていたら……!
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目標にしていたproレート6000を達成…!

今年の6月からgokoを始めて、足掛け半年でなんとか達成できました。レート5500が安定してきた頃からの目標だったので、素直に嬉しいです。

ただ、true skilはまだLevel37なので、次はこちらを上げて行くことを目標にして頑張っていきます。


これで終わるとただ自慢しただけになりかねないのでもう少し。

上達法というわけではないですが、こういうこと心掛けたらレート上がったよ、という一例を。
あくまで一個人の例なので悪しからず。

①テーマを決めてプレイする
これはレート5000が安定するようになったころのお話。以前はステロ中心にドミニオンをプレイしていて、gokoをやり始めた頃もそうだったのですが、どうしてもコンボに勝てないということが続いていました。ただ、今から思うと、コンボ場でもステロ一直線だったので、2人戦中心のgokoだとそりゃ勝率が悪いわけでして。
なんでステロ中心のプレイングをしていたかというと、コンボ構築が下手だから。じゃあ練習すればいいじゃん。というわけで、ある時期から負けてもいいからコンボ中心のプレイに切り替えてみました。コンボというテーマを持ってプレイしていくことで、新たな発見も多く、視野が広がったかな、と思います。コンボ構築は今だに苦手ですが、意識した後はレート5500に乗るようになりました。

自分の場合はコンボが苦手なのでそれをテーマに据えましたが、荒れ場が苦手なら魔女や香具師などをサプライ指定にする、ステロが苦手ならあえてステロ中心のプレイをしてみる、などもアリだと思います。

②イベントに参加してモチベーションを上げる
どうしても野良試合はダラダラとプレイしがちなgoko。集中しないプレイはだいたいロクなことになりません。
ドミニオン会に出て強いプレイヤーに教えを請うたり、イベントに参加したりしてモチベーションを上げ、集中してドミニオンをプレイできる環境に敢えて身を置くことも一つの手段かもしれません。

自分の住んでいる地域はボドゲ会とかはないので普段のプレイはgoko中心で寂しい思いをしていたのですが、zFERRYさん主宰のゴコストというイベントに参加し、他の強豪ドミニオンプレイヤーと対戦させて頂いてます。
ゴコストとは↓

普段の野良試合とはまるで違う緊張感でプレイできる、貴重なイベントです。
gokoW杯の期間は休止だそうですが、再開したらまた参加しようかなと考えています。


③対戦終了後に反省する
これは自分から進んでやろうと意識したものではなく、副次的なもの。
反省と言っても、例えば「あのタイミングの6金は終盤だし、金貨じゃなくて公領だったよなぁ」とか、「購入増えないなら村鍛治するよりステロするんだった」とか、そんな大雑把なもの。
で、これをどのタイミングでやっているかというと、ソピアネントさん制作のカードログを入力している1分ほどの間に。

カードログとは↓

最初に副次的と言ったのは、もともとこのカードログを作成するため、対戦終了後は少し時間をとっていて、そこでぼんやりとゲームの反省をして次に生かす、というサイクルがいつの間にかできてため。決して、対戦終了後に必ず反省する時間をとろうと決めたわけではなく、たまたまそういう習慣ができていただけの話。

このカードログ作成を始めて120ゲームほどですが、この120戦でレート5600から6000まで急上昇したので、あながちこういう軽い1人反省会もバカにできないのかなあ、と思った次第です。まあ、偶然かもしれないですけどね。


以上、もしかしたら記事にするほど大袈裟なものではないかもしれませんが、普段のgokoライフがbot化しないように、少しでもドミニオン上達の糧になればと心掛けていることをつらつらと並べてみました。ご参考になれば幸いです。

では、今日はこの辺で。